小論文

小論文の試験では、学力試験だけでは見定めることができない「人間性の側面」も見られています。ここで求められているのは基礎的な国語力だけではなく、論理的かつ客観的に思考する力、その思考を的確に表現する構成力や記述力だということに留意しましょう。
ここでは、文章表現技法として守ってもらいたいポイントについて紹介します。

小論文を書く時のルール

  • 丁寧な字を書くようにしましょう。
  • 原稿用紙の使い方を守り、適切に句読点を用いましょう。
  • 常体(「だ・である調」)と敬体(「です・ます調」)は混ぜないようにしましょう。
    常体で統一するのが一般的です。
  • 口語表現(話し言葉)や略字を用いるのはいけません。*1
  • 文法・語法の整った文にしましょう。
  • 誤字・脱字のないようにしましょう。
  • 一文は、「長すぎず、短すぎず」を心がけましょう。*2
  • 指示語の指示内容があいまいにならないようにしましょう。
  • 前後関係につながりのある、論理的な文章にしましょう。
  • 字数制限を含め、設問の条件は必ず守りましょう。

*1…入学試験という正式な場面には不適切ですので、大きく減点されることが多いです。
*2…一つの文にあまり多くの内容を盛り込もうとすると、かえってわかりにくくなります。

小論文の種類

要約型 課題文の内容を指定された字数で要約する出題形式です。受験生自身の意見や感想を述べるものではありません。具体例や詳細な内容は省き、課題文に筆者の論理がどのように流れているか、骨組みをたどって提示します。文章の構成が複雑な場合、再構成する必要があります。
課題文型 昨今の小論文の問題では、この課題文型の出題形式が最も多く見られます。課題文に述べられている題材について受験生の意見を求められる出題形式です。課題文の中から受験生自身が問題提起を行い、それに対する立場の表明や解決策の提示などを行います。大学によっては、要約・要旨の問題が問1にあり、問2で意見を記述する形式もあります。この場合、当然ですが問2で要約を書く必要はありません。
題目型 課題文型の次に多い出題形式です。資料がない場合と、非常に短い資料がつけられている場合とがあります。「~について述べなさい」という論述の題目が与えられます。これに対して受験生の考えを述べる出題形式で、テーマについての予備知識が必要になるケースが多いと言えます。現代の医療をとりまく諸問題や、社会における一般的な問題に対する高い関心が求められています。
その他 【現代文型】現代文型は、一般的な国語の入試問題に近い出題形式です。文章を構造的に読解したり、選択肢から逆算して読解していったりなど、スピードとテクニックが必要とされます。
【図表読取型】数値の示されたグラフや表が出題される形式です。それらを分析し、そこからの考察を論理的に抽出していく力が試されます。
【絵画・写真読解型】絵や写真を見て思うことを書く形式です。この場合、作文を求められているわけではないので、絵や写真のどの部分をどのように受け止めたのか、論理的な記述を心がけましょう。